前回までのコラム「戸籍とは（１）～（１０）」では、戸籍の基本情報についてご説明しました。

　そこで、登記申請に必要となる戸籍以外の主だった書類についても、ここで一度内容を確認しておきましょう。今回は「住民票」についてです。

　まず、住民票とはその者の氏名、生年月日、性別、続柄、住所などの、個人に関する情報についてまとめた台帳のことをいいます。

　住民票は市区町村でかつては紙媒体で管理されていましたが、現在はすべてデータによって管理されています。

　そして、みなさんが一般に思い浮かべる「住民票」とは、正確には「住民票の写し」のことを指すわけですが、ではその原本は何かといえば、この管理されているデータそのものということになります。