戸籍の附票とは(3)

2022.12.23 | コラム

 第二に、住所についての記録内容が異なります。

 住民票、戸籍の附票のいずれについても、主たる役割は「住所の記録」にあります。ただし、住民票の方は「現住所」の記録に焦点が当てられているのに対し、戸籍の附票の方は「住所の変遷」の記録に焦点が当てられています。

 住民票に記録されているのは「現住所」と、せいぜい「前住所」のみです。対して戸籍の附票には、「同じ本籍である間のすべての住所の履歴」が記録されています。ですから、住所移転等が多い場合のその変遷を調べたい場合には、住民票の写しよりも戸籍の附票の写しを取得する方が簡便であることが多いというわけです。


 戸籍の附票の写しは一般に必要となる機会は少ないでしょうが、登記申請手続においては、相続による所有権移転登記申請などの添付書類として取得することがあります。

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