登記とは(4)

2021.12.11 | コラム

 登記とは、「登録して記録する」という字を書きます。では、どのような内容を記録しているのでしょうか。

 登記の代表例として「不動産登記」を見てみましょう。


 登記すべき内容(登記事項)を記録した帳簿のことを「登記簿」と呼びます。

 不動産登記におけるこの登記簿は、大きく「表題部」と「権利部」に分けられ、さらに権利部は「甲区」と「乙区」に分かれます。それぞれ解説していきましょう。


1.表題部

 表題部は、不動産である土地または建物の、「物理的現況に関する情報」を記録しています。

 例えば、土地の場合であれば、その土地の所在・地番(どこにあるのか)、種類(例えば「宅地」や「畑」等)、地積(広さ)などが記録され、建物の場合であれば、所在・家屋番号(どこにあるのか)、種類(例えば「居宅」や「倉庫」等)、構造(例えば「木造」なのか「鉄骨造」なのか、また何階建なのか)、床面積(各階の広さ)などが記録されています。


 この表題部に関しては、我々司法書士ではなく、土地家屋調査士が専門職となります。

 土地家屋調査士は、上記の表題部として必要になる不動産情報の調査・測量を行い、その登記申請代理業務を担うこともできます。

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