相続財産とは

2021.09.30 | コラム

相続財産とは、ある人が亡くなったとき、故人が残した全ての財産を指す言葉です。相続財産のほかに「遺産」などと呼ばれることも多いです。

相続財産のわかりやすい例を挙げれば、預貯金や不動産、株式などが考えられます。


勘違いしやすいのが、相続財産はプラスの財産だけでなく、マイナスの財産をも含めた意味だということです。

マイナスの財産の例ですと、借金(消費者金融のローンなど)が挙げられます。


相続財産は、証券口座内の株式(証券不発行株式)など、目に見えにくい財産も多く含まれますので、まずは亡くなった人(被相続人)がどのような財産を持っていたのか、その調査が必要になります。そして調査から明らかになった相続財産を、相続人同士の話し合いでそれぞれ振り分けていくという順序になります。

相続財産は、プラスの財産もマイナスの財産をも含めた意味ですと、前述しましたが、相続財産を引き継ぐ際、たとえば「プラスの財産だけを相続人が引き継ぎ、マイナスの財産については引き継ぎたくない」といった勝手は法律上認められていません。ですが、調査してみるとマイナス財産の方が多かった。というような場合には、相続放棄といって、相続財産すべての引き継ぎを拒否するという手段も残されています。


相続財産の調査や相続放棄の判断は複雑なことがありますので、専門家にご相談されるとよろしいと思います。

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