住民票とは(8)

2022.11.29 | コラム

 また近年、個人情報に関しての管理が厳重になっていることから、就職時などに企業が個人情報を求める場合であっても、不要な個人情報まで取得したくないという考えから、住民票の写しではなく住民票記載事項証明書による提出が求められることも増えています。


 もっとも、登記申請手続の中で住民票記載事項証明書を用いることはまずありません。


5.不在住証明書

 不在住証明書とは、その市区町村に「申請された氏名、住所と一致する住民票・除票・改製原住民票がないこと」を証明するというものです。

 氏名、住所等を申請者、つまり住民側が記載するところまでは住民票記載事項証明書と同様ですが(前回のコラム「住民票とは(7)」参照)、そのような内容の住民票が“ある”ことではなく、そのような内容の住民票が“ない”ことを、申請を受けた市区町村が証明するところに違いがあります。


 日常生活で用いることはまずない書類ですが、登記申請手続においては、稀に必要になる場合があります。

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