印鑑証明書とは(5)

2023.05.25 | コラム

 「実印」として印鑑登録ができる印鑑は、1人につき1本のみとなります。

 同一の印鑑を複数の者が実印として印鑑登録をすることはできません。このことは、そもそも印鑑証明制度が「押印した印鑑が本人のものに間違いないという証明」(過去のコラム「印鑑証明書とは(2)」参照)をするものだということから考えれば当然のことです。同一の印鑑を複数の者が実印として用いることができた場合、誰の印鑑なのかが結局わからなくなってしまい意味がないからです。


 また、1人が複数の印鑑を実印として登録することもできません。実印は特に重要な場面で用いられるものですから、1人につき実印が何本もあればその分だけ他者による不正使用(なりすまし)の危険が高まり、印鑑証明に対する信用度が落ちてしまうからです。

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