前回のコラムでは、評価額は３年に一度見直し（評価替え）がされ、毎年４月１日に新しい評価額の記載された固定資産評価証明書が発行される（固定資産評価証明書の更新）のだとご説明しました。

　ところで、評価替えが３年に一度しか行われないということは、一度評価替えがされると最低でもそれから２年分は評価額に変化がない（評価額の据え置き）ということになります。そうすると、固定資産評価証明書の更新も３年に一度でよいのではないかとも思えます。

　実は、評価額は必ずしも据え置きがされるとは限らないのです。例えば、何かしらの事情でその年に地価が大きく下落するようなことがあれば、従前の評価額のまま据え置くというのは不適切でしょう。このような場合には、たとえ評価替えの年ではなくとも評価額が修正されることがあるのです。

　そういうわけで、評価替え自体は３年に一度ですが、固定資産評価証明書の更新は毎年（４月１日）されることになります。