次に、戸籍の種類についても見ていきましょう。

１．現在戸籍

　在籍している者がおり、現に使用されている戸籍のことをいいます。一般にいわれる戸籍がこの「現在戸籍」です。

２．除籍

　「戸籍の種類」としてであれば、「除籍」とは在籍する者が誰もいなくなった戸籍のことをいいます。

　なお、「戸籍の種類」としての意味でない「除籍」であれば、戸籍からある者が抜けることをいいます。

　つまり、在籍する者が婚姻や死亡などの事由によって戸籍から抜けていき（これが後者の意味の「除籍」）、在籍する者が誰もいなくなった場合には、その戸籍は「除籍」となるわけです（これが前者の意味の「除籍」）。

　前者の意味の「除籍」は、「除籍」となった後も一定の期間（現在であれば、「除籍」となってから150年間）は保存されます。ですから、「除籍」の写しを請求することもでき、この写しのことを「除籍謄本」と呼びます。