戸籍と住民票の比較(3)

2022.12.04 | コラム

3.戸籍筆頭者と世帯主

 戸籍筆頭者とは、その戸籍に在籍する人たちの代表者であり、 戸籍の最初に記載されている人のことをいいます。

 かつての戸籍の代表者であった戸主には、「戸主権」という法律に基づく具体的な権利を有していました。しかし、現在の戸籍筆頭者は、戸籍の目次、索引的な意味しか持ち合わせていません(過去のコラム「戸籍とは(2)」参照)。


 対して世帯主とは、その世帯の代表者のことをいいます。

 そもそも世帯とは、住居や生計を共にする者の集まり(もしくは独立して住居を維持、生計を営む単身者)のことですので、その代表者ということは、一般にその世帯の生計を主として支えている者のことを指します。戸籍筆頭者に比べれば、世帯主は実質的な一家の代表者という意味合いが強いでしょう。

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