過去のコラム「登記とは」、「登記申請とは」、「対抗要件とは」では、売買における所有権移転登記の事例をもとに各内容の意義に触れてきましたが、ここで改めて、所有権移転登記がどのような登記であるかについて見ていきましょう。

　所有権移転登記とは、土地または建物の不動産所有者に変更があった場合になされるべき登記のことです。

　過去のコラム「登記とは（２）・（３）」でご説明した通り、不動産の所有者に変更があったにも関わらず、登記がされないまま放置されると、その不動産について交渉を求める第三者が真の所有者を知ることができず、思わぬ損害を与えてしまいます。

　また、所有者に変更があったことの原因が売買であった場合には、過去のコラム「登記申請とは」でご説明した通り、売主と買主、双方からの共同申請によって所有権移転登記を行う必要があります。