そこで登場するのがこの「法定相続情報証明」制度です。

　過去のコラム「法定相続情報証明とは（１）」でもご説明しましたが、これは法務局（過去のコラム「法務局とは」参照）が、「法定相続情報一覧図」と呼ばれる家系図に似た書面を発行するというものです。

　この法定相続情報一覧図は戸籍謄本等の情報を基に、“相続に関する手続に必要となる範囲の情報”を、“家系図に似た、視覚的にも理解しやすい体裁でまとめた”書面になります。

　ですから、数十通にのぼることもある大量の戸籍謄本等の情報を、通常１枚～数枚からなる１通の法定相続情報一覧図としてまとめることができるのです。

　そしてこの法定相続情報一覧図は、相続に関する手続において大量の戸籍謄本等の“代わり”として使用できることになります。