戸籍とは(5)

2022.10.14 | コラム

 次に、戸籍が編製(作成)される場合の例を見てみましょう。


1.転籍した場合

 転籍(本籍を移動すること)した場合、移転先の新本籍地において新しい戸籍が編製されます。また、移転前の旧本籍地における戸籍は、記録された者の全員が除籍(その戸籍から抜けること)となります。

 なお、詳しくは後のコラムで解説しますが、記載された者の全員が除籍となった戸籍の写しのことを「除籍謄本」と呼びます。


2.子が結婚した場合

 過去のコラム「戸籍とは(2)」で解説したとおり、「戸籍は、市町村の区域内に本籍を定める一の夫婦及びこれと氏を同じくする子ごとに、これを編製する」(戸籍法6条本文)とされています。つまり、現在の戸籍は「夫婦」をひとつの単位として編製されており、子が結婚した場合には、その夫婦を単位とした新しい戸籍が編製されることになります。

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