戸籍と住民票の比較(4)

2022.12.16 | コラム

4.本籍と住所

 本籍とは、戸籍の所在する場所のことをいいます。

 対して住所とは、住んでいる場所、生活の本拠である場所のことをいいます。


 引っ越しによる住所移転をする場合には、旧住所地域の役所と、新住所地域の役所のそれぞれで変更の手続(転出・転入手続)を行わなければなりません(過去のコラム「住民票とは(4)」参照)。

 その際、本籍を同時に移転(転籍)される方も多いと思いますが、必ずしも住所移転に伴って転籍をしなければならないというわけではありません。上記のとおり本籍と住所は異なるものですから、それぞれの場所が異なっていてもよいということです。

 そして、本籍を置く場所に制約はなく、日本全国のどこにでも定めることができます。ただし、後のコラムで改めてご説明しますが、戸籍謄本等は本籍地でしか取得できませんので、住所からあまりに遠方になると、戸籍謄本等の取得の際に手間がかかることにはなるでしょう。

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