戸籍とは(1)

2022.09.30 | コラム

 過去のコラム「所有権移転登記(相続)とは(7)」では、相続による所有権移転登記の添付書類として、「被相続人(故人)の出生から死亡までのすべての戸籍謄本」と「相続人の現在の戸籍謄本(戸籍抄本でも可、相続人全員分)」が必要になることをご説明しました。

 このように、戸籍は相続による所有権移転登記の添付書類の中でも、特に重要な書類のひとつです。そこで、戸籍の基礎知識について見ていきましょう。


 戸籍とは、氏名や生年月日などの基本情報や、出生、死亡、婚姻、離婚、養子縁組などの身分関係が記録された公文書のことです。そして、日本の戸籍は「日本国民(日本国籍を有する者)」を対象に作成されますので、外国人には戸籍は作成されません。

 ただし、「日本国籍を有する者」ということは、帰化した外国人であれば当然これに含まれますし、また、外国に居住している日本人であっても戸籍は存在したままとなります。

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