戸籍に記載される内容についてもうすこし詳しく見ていきましょう。

　戸籍には、主として「戸籍そのものに関する情報」と「戸籍に在籍する者の身分関係に関する情報」の２つの情報が記載されています。

１．戸籍そのものに関する情報

　「戸籍そのものに関する情報」としては、戸籍筆頭者や本籍地、その戸籍が編製（作成）または閉鎖された日付・理由などの情報が挙げられます。

　たとえばこの「戸籍が編製（作成）または閉鎖された日付・理由」に着目すれば、その戸籍のひとつ前（またはひとつ後）に戸籍筆頭者が在籍していた戸籍の情報を読み取ることができます。このようにして戸籍における履歴を追跡していくことになるわけですね。

　また、「戸籍筆頭者」については前回のコラムでもご説明したとおり、現在の戸籍においてはあくまで戸籍の目次、索引的な意味しか持ちません。